この世を去る人が残していくもの
「この世を去ることは、一種の“荷下ろし”である」と、私は捉えています。内向型である私は、そう感じるのかもしれません。 生きることは、必ずしも軽やかで楽なものばかりではないですよね。 喜びもありますが、責任や不安、苦しみや葛藤もある。人はそれらを背負いながら、日々を生きています。 だからこそ、人生の終わりは、その重たい荷物を下ろすとき、と言ってもいいのではないでしょうか。 それを目の当たりにしたとき、私が口にしたのが、「ご苦労さまでした」という言葉でした。 それは軽い意味のものではなくて、心情としては、深い愛情と敬意、そしてねぎらいを込めた言葉です。 「長い人生、本当
2025/05/26 21:59