魔法少女リリカルなのは二次創作小説「高町家のアフターレッスン」(六)
廊下を曲がると足場が広くなって、ロビーに出た。ティアナはなのはの歩みに沿ってひたすら進んでいるだけだ。ここは一年前に六課に入隊した日に、スバルたちと並んで八神はやて部隊長のあいさつを頂いた場所だった。その日、部隊長の横を守ってにこにこしている高町なのはを、ティアナはふしぎな思いで見つめていた。スバルはまるでアイドルのように持てはやしていたけれど、会うまでは宇宙人のように思っていた相手が存外ふつうの人に見えた。あたし、おかしい。以前はあれほど離れたがっていた煙たい教師だったのに、今では一秒でも長く側にいたい。もっと言葉をもらいたい。そんな思いが、ティアナの胸に募ってしまう。ガラス張りになった天井からは、すっきりと明るい青空が覗いていた。不意に立ち止まったなのはが、その蒼天を仰いでいた。筋雲が薄くゆったりと流れてい...魔法少女リリカルなのは二次創作小説「高町家のアフターレッスン」(六)