ワクチン接種後の心筋炎で見逃し例が多数存在している
ワクチン後心筋炎、見逃し例が多数存在か心電図、心エコーだけでは不十分【東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の粟屋徹医師が第41回日本画像医学会で、現在の検査体制ではワクチン後心筋炎の見逃し症例が多く存在している可能性について言及。心電図および心エコー検査だけでなく、トロポニン検査や心臓MRIなどマルチモダリティによる診断の必要性を訴えた。心エコーで異常所見を検出するのはわずか17%粟屋医師は「実際には心電図や心エコーで異常所見が見られず、診断に苦慮する症例が多い」と臨床現場での印象を語った。ワクチン後心筋炎の検査データに関する報告では、トロポニン値の上昇は98%とほとんどの症例で認められたものの、心電図の異常所見は72%、心エコーの異常所見(壁運動異常)に至っては17%にしか認められなかった。同氏は「心電図ま...ワクチン接種後の心筋炎で見逃し例が多数存在している