戦争記念日にこそ観たい映画「戦場にかける橋」
東京五輪2020の開会式では、参加国が五十音順に行進しました。なかには聞き覚えのない国名もあって、私の地理と世界史の知識がアップデートされたのか否か。平和の祭典と言われ難民選手団も参加した国際的な催しは、普段、国内問題だけで頭を抱えてしまう日本人に、世界が直面する問題を提示する機会にもなったのでしょう。コロナ禍でなければ、もっと穏やか気分で見られたはず。アジアおよびアフリカ諸国が植民地支配から脱け出したのは、第二次世界大戦後。内紛に加担していた欧米列強が度重なる現地人のゲリラ戦に苦戦し、撤退したのがはじまりです。現代ではIT大国とされるインドも太平洋戦争中は英国の支配下。そして、大東亜共栄圏を掲げて東南アジアに進出した日本の陸軍は、彼らにとっては独立を後押ししてくれる同じ肌の支援者に見えたことでしょう。しかし、...戦争記念日にこそ観たい映画「戦場にかける橋」