奥羽山脈に連なる飯豊山の麓にある、村の診療所である田崎家の夕食時に、美代子の姿が見えないので、老医師が晩酌の杯を置いて怪訝そうな顔で、キャサリンに対し「美代子はどうしたんだ」と、聞いたので、キャサリンは答えにくそうに渋々ながら「お爺様と主人にお話して、どうしても御承知して頂きたいたいことがあるの。と、顔をこわばらせて言張って、私を部屋にも入れてくれず、言うことも聞いてくれないんです」と、寂しそうな表情で話したあと顔を伏せて恐るおそる、美代子が怪我で入院中の大助君のお見舞いに上京したいと言い張っている。と,簡単に訳を話すと、晩酌をしていた老医師と養父の正雄の二人は、顔を見あわせて小首をかしげて断片的にキャサリンから事情を聞いていたが、美代子の我侭に困惑気味のキャサリンと、美代子の考えに深い溜め息を漏らした正...河のほとりで(46)
2025年(令和7年)3月29日(土)3月の荒尾海岸です。カルガモが浮いていました。沖合を有明フェリーが長崎・多比良港へ向かっています。堤防の石垣には根性!海草が育っています。カルガモの動画です。(コメント欄は閉じています。お越しいただきありがとうございました。)荒尾海岸のカルガモ
大助が美代子の介助でやっと排尿を終わり、フーッと息を大きくはいて「あぁ~お陰様で、さっぱりしたわ。さっきは膀胱が破裂して、もう命の終わりかと思ったよ」「イヤナコトをさせて済まなかったネ」と、あっけらかんとした顔をして、お礼のつもりで照れ隠し気味に大袈裟に言うと、彼女は初めての体験からか興奮して、彼のオオジサマをジーット見つめて神経を一点に集中し、彼の言葉も耳に入らないのか答えることもなく、少し慌てて独り言を呟くように、小声で「アレッモウオワッタノ」「チョットマッテテサキノホウヲテエシュデフクカラ」と言って、テエシュペーパを取り出そうとすると、彼は落ち着いた声で「いいんだよ。男は2~3回サキッポを軽く振れば・・」と教えると、彼女は不思議そうな顔をして「アラソウナノオトコノヒトハズイブンケイザイテキニデキテイ...河のほとりで(48)
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