大助は、ケーキを食べるのを止め無言で腕組みをして、奈緒の身の上話を神妙な顔をして聞いていたが、話が途切れたところで「奈緒ちゃん、判ったよ」「これまでに、そんなことを少しも顔にも出さずにいたので、まさかと思い驚いてしまったが、奈緒ちゃんの我慢強さの秘密が判り、女の子なのに凄い精神力の持ち主だなぁ。と、今更ながら感心してしまったよ」と呟くように言って慰めた。彼女が頬に流れる涙を拭いて語り終え、少し落ち着きを取り戻したところで、彼は「さっきも、一寸、話したけれども、どおりで僕のお袋が<お前が、奈緒ちゃんと仲良く交際してくれるなら母親として安心して見ていられるわ>と言っていたが・・」「勿論、ほかの女友達については、レット・カードだってヨッ!」と苦笑して話したあと、何時も姉に厳しく言われているためか、余計なこととは...雪に戯れて(7)
2025年(令和7年)4月25日(金)庭の花たち。サクラソウ。手をつながれ児は児を見つむ桜草小栗佳妣奈(京鹿子編歳時記)。シラン:花言葉「変わらぬ愛」「あなたを忘れない」など。水仙の一種・オータムナルシサス。花言葉:「自惚れ」「自己愛」カレンデララ。冬知らずの小柄な花です。ヤグルマソウ(矢車草)か細さに寄り合ひ立てる矢車草井尻初枝(京鹿子編歳時記)。以下二つは自宅外。有明公園のピンクの牡丹桜です。風に揺れていました。これは知人宅の藤。「もう峠を越えている」と知人が話してくれました。いらっいらっしゃいませ、コメント欄はオープンです。春の花々(続編)・・・2025年4月
地図や旅の案内書にも記載されていない、飯豊山麓にただずむ、こじんまりした村営の宿に到着すると、彼等の自動車の音を聞きつけて外に出てきた宿を預かるお婆さんは、カヤの柵と板で頑丈に雪囲いされた入り口でニコニコと笑みを浮かべて彼等を出迎え、事務室脇の控え室に案内して皆にお茶を出すと「この時期はお客さんもなく、夕方、部落の人達数人が風呂に入りに来て、帰りに当番の男の人が風呂場を掃除して行く以外に、お客さんはおりませんので、ゆっくり遊んでいってください」「あなた達が来られることは、村の指導者である山上先生の娘さんから聞いておりましたので・・」「一人娘の理恵子さんも、この春には東京の美容学校を卒業して村に帰って来るそうで、親御さんも楽しみにしておりますわ」「この温泉は、それこそ湯量が豊富で勿論掛け流しですが温度が高く...雪に戯れて(12)
2025年(令和7年)5月10日(土)連れ合いの誕生日に行きつけの「道・ロード」へふたりで行きました。黒霧島をロックで2杯。昔の教え子夫妻が経営されています。美味しくいただきました。連れ合いの友人からきれいな生花が届きました。次女連れ合いの誕生日が近いので、6日には合同の誕生祝をしました。次女夫婦、孫のNanaとチョロ2と計6人でした。メインは大海老フライにステーキです。デザートは豪華!コーヒーなどドリンクも付きます。(コメント欄は閉じています。ご覧いただきありがとうございました。)ディナー二題・・・2025年5月
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