2024年(令和6年)11月21日(木)庭の小菊たちです。こちらは黄色。紫。華やか。名前は分かりません。これは鉢植え。鉢植え2。ちょっぴり花びらが大きい。(コメント欄は閉じています。お越しいただきありがとうございました。)庭の小菊・・・2024年11月
夏休み。小雨上がりの昼さがり。涼風が心地よく流れる庭の芝生で、大助は廊下にラジオのカセットを用意して「佐渡おけさ」のCDを流して、タマコちゃんを相手に盆踊りの練習をしていた。彼は、素足になり手拭を頬かぶりして鼻の前で結び浴衣の尻を帯に挟んで、まるでドジョウ掬いの踊りのように曲に合わせて、思いつきのまま自己流の時々片足をケンケンする様に上げて、二・三歩おきにタマコちゃんと両手を合わせ、その際、背丈の低いタマコちゃんに合わせるように腰を前かがみにすると、その滑稽な姿にタマコちゃんが面白がってキャァ~キャァ~と笑い声を上げて、真似をしながら嬉しそうに相手をし、二人ともご機嫌で遊んでいた。彼にしてみれば、昨年の夏休みに、理恵子の里に遊びに行ったとき、丁度、村の盆踊りの最中で、促されて踊りの輪に入れて貰ったが、他の...河のほとりで(19)
地方より一月早い都会のお盆も近ずいて来た、残暑の夕食後。近所の鎮守様の祭礼に夕涼みかたがた、孝子小母さんに誘われて理恵子と珠子が連れ立って、孝子が仕立てた揃いの水玉模様の浴衣姿で桐下駄を履いて団扇を手にお詣りに出かけたが、大助は気がむかないのか浴衣を着るのを嫌がり半袖のYシャツに運動ズボンの普段着のまま三人の後ろにノコノコと足取りも重そうに付いて行った。大助は、後ろから見た姉達の浴衣姿も満更でないと、その漂う艶気に心を奪われ、彼女達の浴衣の下からチラチラと覗く下駄履きのかかとの清潔感に、時々、目を移しながら歩んで行くと、参道脇に露天を出していた八百屋の昭ちゃんと肉屋の健ちゃんが口を揃えて「大助ッ!お宮詣りか?」「普段、遊んでいるばかりいるので、来年の高校入試は、幾らカミサマでもシャジを投げてしまうんでない...河のほとりで(18)
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